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山本昌の体を支え続けた理論。イチロー、岩瀬仁紀らも師事する初動負荷とは?

現役32年という偉業を支えたトレーニングの秘密!

■人生でもっとも速いボールを40代で投げられた

 私の経験をお話しすると、初動負荷のトレーニングは私の体に本当に合っていました。96年に小山先生に出会ってからは、手術した左ひざの状態もすっかり良くなりましたし、肩の可動域も広がりました。信じられないかもしれませんが、野球人生で最も速いボールを投げられたのが42、43歳です。小山先生と続けてきたことは間違いではなかったですし、この出会いがなければ50歳はおろか、40歳まで現役を続けられてきたかどうかも疑問に思うくらいです。

 プロ野球選手でも数多くの選手が初動負荷のトレーニングを実践しています。最も有名な選手ではイチロー選手がいますが、彼は現在でもメジャーリーグ野手最年長選手として頑張っていますし、結果も残しています。

 小山先生が運営する初動負荷のトレーニング施設「ワールドウィング」は、本拠地の鳥取市以外に東京などにも店舗があります。数多くのアスリートも通っていますが、一般の方たちも利用できます。ので、興味を持たれたのであれば一度、相談に行ってみるのもいいかもしれません。

 もし通われるのであれば、ご理解いただきたい点がひとつあります。

 普段のランニングやトレーニングジムで体を鍛えるのと同じで、一番は「継続は力なり」です。肩こりがひどい、首回りが痛いといって初動負荷のトレーニングをしたところで、一朝一夕で効果が出るわけではありません。小山先生が考案したトレーニングマシンは一般的なマシンとは構造が異なりますから、専属のスタッフと二人三脚となり根気よく初動負荷の動きを体に覚えさせなければなりません。続けることができれば、体の悩みも解消されるはずです。

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山本 昌

やまもと まさ

1965年8月11日、東京都生まれ。神奈川・日大藤沢高から83年秋のドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。プロ5年目、88年の米国への野球留学をきっかけに飛躍し、同年8月プロ初勝利。以後はスクリューボールを武器に活躍する。93年に最多勝利、最優秀防御率のタイトルを獲得すると、翌94年には連続最多勝利と沢村賞に輝く。97年にも最多勝利。2006年9月16日対阪神戦でプロ野球史上最年長の41歳1カ月でノーヒットノーラン、08年8月4日の巨人戦で史上24人目となる通算200勝を樹立。通算581試合に登板し219勝165敗。


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